[はぐみがはぐくまれるまで]#07

なおみん編集長です。
「はぐみ」というコンセプトが
はぐくまれるまでのストーリーを
連載記事として書いております。  

Photo by Jurica Koletić on Unsplash


IgA腎症の治療が終わり、妊活を再開するタイミングで
不育症の検査も始めました。
不育症の専門外来は岩手になく、東京まで何度か通いました。


東日本大震災から3か月後のこと。
わたしは4度目の流産を経験しました。


震災以降、わたしはますます
今を生きることを考え始めました。

自分や他人のココロというものに興味を持ち
放送大学で心理学を学んだりもしました。


冷えとり健康法も始め、
身体を温めることだけでなく
食事にも気をつかうようになりました。


いろんな本やブログなどを読み漁り
中庸や、自分軸という言葉を知りました。

執着の手放しという言葉や、その方法を見つけては
何度も手放そうと試みました。


わたしが手放そうとしたのは
妊娠したいという執着でした。


これはなかなか手放せませんでした。
今思えば、妊活が軸になっていたのだろうと思います。


そのうち、わたしの中で
ひとつの答えのようなものが見つかりました。


すべての選択は最善で、すべての結果は最良である。

つまり、わたしの人生は最善で最良であるということ。


妊娠しないのも、腎臓病に罹ったのも

わたしが選択した最善の道であり、最良の答え。


願っても叶わないことは、たくさんあるということ。
努力だけではどうにもならないことが存在するということ。

それさえも、わたしにとっては最善で最良。


そんな中、40歳の誕生日を期に妊活を終了したのでした。

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