[はぐみがはぐくまれるまで]#05

なおみん編集長です。
「はぐみ」というコンセプトが
はぐくまれるまでのストーリーを
連載記事として書いております。

Photo by Markus Spiske on Unsplash


度重なる転職のすえ、
わたしは盛岡市内の印刷会社に入社しました。

それとほぼ同時に結婚もして
5年位働いて、子どもが出来たら
会社を辞めてフリーランスになろう

という淡い展望を抱きながら働きました。

当時のわたしは26歳でした。


仕事はやりがいがあって
良き先輩や上司に恵まれたこともあり
またありがたいことに
社長からも直々に指名をいただくこともあって
当時の社内ツール一式やウェブサイトを任されたり
DTPエキスパートの資格も取得したり(返上しましたが)
WEB関係の勉強会に行かせてもらえたり

わたしの「デザイナー」としてのキャリアや
印刷やそれにまつわる様々な知識は
ほぼこの会社で築き上げたと言ってもいいくらいに
様々な仕事をさせてもらいました。


そして気づけば40歳になるまで働きました。


そう、子どもに恵まれなかったのです。


結婚してすぐ、1度目の妊娠をしました。
しかし稽留流産というカタチで終焉。

その後も妊娠しては流産を繰り返し
最初は周りの人たちも励ましてくれたのですが
さすがに4度の流産と過ぎていく年月に

誰もが「子どもは?」と言わなくなりました。


妊活という言葉が流行りだした頃
わたしも例に漏れず妊活をしていました。

冷えが悪いからと「冷えとり健康法」を始め
ルイボスティーが良いと聞いたら飲んで
漢方薬局に相談に行って、不味い漢方薬を飲んで
基礎体温を測り、排卵検査薬を使い
産婦人科に行って注射を打ってもらって。

しかも繰り返す流産から「不育症」の治療をするために
東京の日医大まで通ったりもしていました。


妊活を始めた頃のわたしといえば
自分以外の周りの人や芸能人が妊娠出産ラッシュだったりで
そんな人たちとわたしは何が違うのだろうかと

わたしには何が足りなくて
わたしは何が悪くて何が駄目で
それが何かは解らないけれど

兎にも角にもポンコツな自分の身体を責めまくりました。
最初の妊娠で出産に辿り着けなかったことも後悔して
なんであの時わたしは産めなかったのかと、また責めて。


その後、わたしはある病気を患いました。

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